化粧品OEM比較

まつ毛美容液OEM小ロットのブラシ・最低数・広告表現

OEMは、自分のブランドの商品を、ほかの会社に作ってもらうことです。サロンで売るまつ毛美容液も、OEMで作れます。Maswayは、ネイルとアイラッシュの店舗から、まつ毛美容液の依頼を受けたと公式サイトに書いています。

まつ毛美容液は、目のすぐ近くに塗る化粧品です。国民生活センターは、マスカラのようにブラシやチップ(スポンジ状のもの)、あるいは手で直接、まつ毛の生え際などに塗る商品だと説明しています。なので、中身と同じくらい、塗る道具の形が使い心地を左右します。

3社は何本から作れて、塗る道具を選べる?

Masway・SUNAO製薬・東洋新薬の公式サイトの、2026年10月27日時点の記載です。並び順に意味はなく、会社の良し悪しを比べる表ではありません。

会社 公式の最低数 塗る道具の公式の記載
Masway 希望する商品によって違うが、最小100本から対応できるものが多い 記載なし
SUNAO製薬 まつげ美容液は3,000本から 記載なし
東洋新薬 化粧品全体で剤型や容器にもよるが、3,000ロットから マスカラ・チップ・筆など、容器の種類はさまざま

最低数を、まつ毛美容液の品目で書いているのはSUNAO製薬だけでした。Maswayの数は、まつ毛美容液に限らないOEM全体の目安です。東洋新薬は「ロット」で書いていて、1ロットが何本かは書かれていません。どちらにも「まつ毛美容液で、何本から作れますか」と品目を指定して聞いてください。

もっと少なく始めたい場合の道もあります。Maswayは、既存の商品のパッケージを変えてオリジナル商品にするなら、10個からのものもあると書いています。東洋新薬は、小ロット・短納期を望む場合は、テストロットで対応するとしています。

会社一覧の品目欄にまつ毛美容液を書いている会社は、3社でした(Masway・SUNAO製薬・日本天然物研究所)。東洋新薬は品目欄には無いものの、専用のページを置いています。ほかの候補は化粧品OEMの会社一覧で探せます。

筆・チップ・マスカラ型は、お客さまの塗り方で選ぶ

塗る道具の形を詳しく書いていたのは、3社のうち東洋新薬だけでした。3つの型を、次のように説明しています。

  • マスカラタイプ:マスカラタイプは、まつ毛全体に塗りやすい
  • 筆タイプ:筆タイプは、根元にしっかり塗って生え際をケアしたい人向け
  • チップタイプ:チップタイプは柔らかく使いやすく、まぶたのたるみが気になり始めた人向け

一方で、東洋新薬はチューブタイプには対応していないと書いています。チューブで出して指で塗る形を考えているなら、最初に伝えてください。

サロンで売るなら、施術のあとに自宅で塗るお客さまを思い浮かべて選びます。根元に塗ってほしいなら筆、柔らかく使いやすいほうがよいならチップ、まつ毛全体に塗ってほしいならマスカラ型が候補です。

MaswayとSUNAO製薬は、塗る道具の形を公式サイトに書いていませんでした。「筆・チップ・マスカラ型のどれを選べますか。ブラシは既製品から選びますか」と聞いてください。容器と塗る道具の手配の進め方は、化粧品OEMの容器・箱・ラベルの選び方で確かめられます。

費用に容器代は入る?

金額を公表していたのは、3社のうちSUNAO製薬だけでした。まつげ美容液は3,000本から・100万円からです。ただし、容器の費用はすべて別と書いています。

Maswayは、容量・外装・容器の選び方・剤型などの仕様で費用が変わると書いています。料金シミュレーションには、容器を自分で用意する(支給する)かどうかを選ぶ欄があります。東洋新薬は、金額を書いていませんでした。

まつ毛美容液は、筆やチップが付いた容器を使います。その容器代が見積もりに入っているかで、1本の値段が変わります。

例:SUNAO製薬の公表値で1本あたりと売り切る月数を出す仮の数字
公表の最低数と費用
3,000本から・100万円から(容器代は別)
1本あたりの目安
100万円÷3,000本≒333円(容器代を含まない)
仮に、サロンで月に売れる本数
120本
仮の販売ペースで売り切るまで3,000÷120=25か月分

※ 月120本は仮の数です。容器代・ラベル・箱の費用は、この1本あたりの目安に入っていません

売り切るまでの月数が、品質が保たれる期間より長いなら、数を減らせる会社か、パッケージ替えの方法を選ぶ判断ができます。使用期限の考え方は、化粧品の使用期限表示と安定性試験の見方で確かめられます。少ない数で頼むときの費用の増え方は、化粧品OEMを小ロット100個で頼む費用と条件で比べられます。

発売まで何か月みておく?

SUNAO製薬は、まつげ美容液の納期を最短2か月からとしています。東洋新薬は、処方が決まってから7か月ほどを想定しています。

2つの期間は、数え始める時点が同じとは限りません。東洋新薬は、処方が決まった時点から数えています。試作をくり返す期間は、この前に入ります。サロンの記念日やキャンペーンに合わせるなら、「処方が決まる日」と「納品の日」を分けて聞いてください。

広告で「まつ毛が伸びる」と言える?

言えません。まつ毛美容液は化粧品なので、言える効き目は化粧品の範囲に限られます。三重県の資料でも、決められた範囲に無い効き目は、化粧品では言えないとされています。

東京都の広告講習会の資料では、まつ毛美容液(化粧品)で「まつ毛を育てる」「まつ毛が伸びます」とは言えないとされています。同じ資料では、化粧品では、育毛をうたうことは一切できないとされています。

国民生活センターは2019年に、売られているまつ毛美容液の表示を調べました。そのうえで、「育毛」「発毛を促す」など育毛を期待させる表示は、化粧品の効能として表示される範囲を超えると考えられるとしています。また、頭髪に使う前提で医薬部外品として承認された育毛剤が、まつ毛美容液として売られていたとも報告しています。

「それなら医薬部外品にすれば言えるのでは」と考える人もいます。ただ、東洋新薬はまつ毛美容液について医薬部外品にするのは難しいと書いています。医薬部外品にできるかは、作る前に製造会社へ聞いてください。医薬部外品の承認のしくみは、薬用化粧品OEMの承認と費用・期間の確かめ方で確かめられます。

使える言い方の手がかりもあります。国民生活センターは、まつ毛美容液をまつ毛にはり、こし、つやを与える等の効能をうたう美容液と説明しています。大阪府の案内では、化粧くずれを防ぐなどの見た目の効果や、さっぱりするなどの使い心地は、事実のとおりなら書けるとされています。どの言葉を使うかは、製造販売元(市場に出す責任を持つ会社)と販売ページの文を見せ合って決めます。言える効き目の一覧と言い換え方は、化粧品の広告で言える効き目と言い換え方で確かめられます。

目元に塗る品の注意書きを決めておく

国民生活センターには、まつ毛美容液を使って2015年度以降381件の危害の相談が寄せられていました。目の周りが腫れたなどの相談です。

同センターは、使う人に向けて、目に痛みや違和感が出たらすぐ使うのをやめ、症状によっては皮膚科医や眼科医にかかると呼びかけています。サロンで売るときも、同じ内容を説明書きと店頭の案内に入れてください。

どの安全性試験をしたかは、製造会社に聞いて確かめます。試験の種類と違いは、化粧品の安全性試験とパッチテストの違いで確かめられます。

次にやること

  1. 1塗る道具と本数を決める筆・チップ・マスカラ型のどれにするか、月に何本売れそうかを決める
  2. 2同じ文面で聞く「まつ毛美容液を筆タイプで、何本から作れますか。容器代は費用に入りますか。処方が決まってから納品まで何か月ですか」と3社以上に送る
  3. 3広告の文を先に書く販売ページの文を書き出し、「伸びる」「育毛」の言葉が無いかを製造販売元と確かめる

剤形・最低ロットで各社を比べる →
見積もりで確かめる項目 →

出典