小ロットは、1回に作る数が少ない注文のことです。100個から頼める会社はあります。ただし、数が少ないほど1個あたりの値段は上がります。容器の選び方も狭くなります。
100個だと総額いくら?
総額は、1個の単価に100をかけ、単価に入らない費用を足して出します。単価を公表している会社の目安で計算すると、100個で15万〜30万円になります。
セスコーポレーション(CESS)は、公式サイトに小ロットの単価の目安を載せています。100〜300個なら、1個あたり1,500〜3,000円です。これは中身・容器・箱まで含んだ完成品としての単価の目安で、2026年7月時点の値です。
- 1個の単価(100〜300個の目安)
- 1,500〜3,000円
- 作る数
- 100個
※ 税込か税別かは、公式サイトに記載なし。
※ 初期費用は容器・処方・ロット数で幅があるため、一律の金額を載せていないとされています。また、パッケージデザインの制作は有料です。単価の外の費用は、見積もりで聞いてください。
ほかの会社は、単価を公式サイトに載せていません。ノエノラボ(noeno labo)は、費用が内容量、容器の形、印刷かラベル貼りか、化粧箱などの有無によって変わると書いています。なので、総額は見積もりで確かめます。見積書のどの行が一度だけの費用で、どの行が1個ごとの費用かは、化粧品OEMの費用と見積書の読み方で確かめられます。
100個から頼める会社の条件を比べる
100個から頼めると公式サイトに書く会社は、2社とも条件を添えています。単価・試作・容器・期間を同じ項目で並べると、次のとおりです。
| 項目 | セスコーポレーション | ノエノラボ |
|---|---|---|
| 最小ロット | 業務用は100個から、販売用は300個からが目安 | 100個から |
| 100個より少ない数 | 相談できる | 相談に応じる場合あり |
| 1個の単価 | 1,500〜3,000円 | 公式サイトに記載なし |
| 試作の費用 | 無料(条件あり) | 基本は無料(条件あり) |
| 容器 | 小ロットは既製品 | 公式サイトに記載なし |
| 期間 | 受注後、最短約2か月 | ラベルか印刷かで違う |
単価は100〜300個のときの目安です。ノエノラボの期間は、ラベル貼りなら、デザインを渡してから最短3週間(100本の場合)です。容器に印刷すると約3か月かかるとしています。
セスコーポレーションの100個は、サロンで施術に使う「業務用」の目安です。店で売る「販売用」は300個からが目安です。なので、売る商品を100個で作りたいなら、販売用でも100個にできるかを聞いてください。
試作が無料でも、条件があります。セスコーポレーションは、試作とサンプルづくりはすべて無料としつつ、特殊な原料を使いたい場合や、5回以上の手直しが要る場合は別に相談としています。ノエノラボは、試作品の費用は基本的に取らないが、高い原料や香料の変更には制限があると書いています。最初の問い合わせで、何回まで無料か、どの原料なら無料かを聞いておくと、あとで費用が増えません。
掲載40社の最小ロットの記載
化粧品OEMの会社一覧の掲載40社のうち、最小ロットを公式サイトに書いている会社は22社でした。そのうち100個・100本以下と書く会社は6社です。
100個以下と書く会社も、「既製の容器を使う場合」「品種により変動」のような条件を付けていることがあります。たとえばプリマールは、最小ロットに「既製容器を使う場合」という条件を添えています。各社の条件の原文は、会社一覧の各社のページで確かめてください。
50個・300個にすると何が変わる?
50個は、最小ロットより少ない数として、相談になる場合があります。300個は、販売用の目安に届く数です。数を減らすほど、一度だけかかる費用が1個あたりに重くのります。
50個
- ベル・クール研究所は最小10本からと書く
- ただし同じ会社は、容器を含めて割安になる小ロットとしては100本からと案内している
- ノエノラボは100個より少ない数も、相談に応じて作る場合があると書く
100個
- 掲載40社のうち、100個・100本以下と書く会社は6社
- セスコーポレーションは業務用の目安
300個
- セスコーポレーションの販売用の目安
- 掲載会社では、300本か500個からと書く会社が2社
同じ商品を50個・100個・300個で頼むと、1個あたりはどう変わるか。次は仮の数字で比べた例です。
- 50個
- 1,800円×50個+6万円=15万円(1個あたり3,000円)
- 100個
- 1,800円×100個+6万円=24万円(1個あたり2,400円)
- 300個
- 1,800円×300個+6万円=60万円(1個あたり2,000円)
※ 単価は、数を変えても同じと仮に置いています。実際は数が多いほど単価が下がることがあり、セスコーポレーションは500〜1,000個なら1個あたり1,000〜2,000円としています。
※ 数字は、計算のしかたを説明するための仮のものです。実際の値段は見積もりで確かめてください。
50個にすると総額は下がりますが、1個あたりは上がります。売り値から1個あたりの値段を引いて、残る額で判断してください。売れ残ったときに捨てる額を小さくしたいなら50個、1個あたりを下げたいなら300個、という分け方になります。
少ない数で作ると容器と期間はどうなる?
少ない数では、容器は既製のものから選び、ラベルを貼る形になります。容器に直接刷る形にすると、数の条件と期間が増えます。
セスコーポレーションは、500個未満は既製の容器にラベルを貼る、1,000個以上なら容器に直接印刷できると書いています。別の会社は、1,000本より少ない数で作ると、容器や箱の選べる幅が狭くなり、1本あたりが割高になると書いています。なので、100個前後で作るなら、既製の容器に、刷ったラベルを貼る形を前提に考えてください。
期間も、ラベルか印刷かで変わります。ノエノラボは、ラベル貼りなら、デザインを渡してから最短3週間(100本の場合)、容器に印刷すると約3か月かかると書いています。売り出したい日が近いなら、ラベルを選ぶと間に合いやすくなります。
ラベルと直接印刷の違いや、少ない数で増える版の費用は、化粧品OEMの容器・箱・ラベルの選び方の「少ない数で作ると何の費用が増える?」で確かめられます。問い合わせから納品までの段階ごとの期間は、化粧品OEMの流れと納品までの期間で確かめられます。
100個でも許可や届出は要る?
100個でも、化粧品を市場に出すには、製造販売の許可を持つ会社が要ります。OEM先が製造販売元を引き受けるなら、自分で許可を取らずに売れます。
作る数が少なくても、決まりは同じです。容器には、製造販売元の名前と住所などを書きます。OEM先に製造販売元を引き受けてもらえるか、自分が許可を取るかの決め方は、化粧品OEMに必要な許可と製造販売元の決め方で確かめられます。
次にやること
- 1数を3通りに決める売り値と、1か月に売れそうな数から、50個・100個・300個のどれで始めるかの候補を書く
- 2候補を3社に絞る化粧品OEMの会社一覧で、最小ロットが100個以下の会社と、作りたい品目が合う会社を選ぶ
- 3同じ文面で頼む「既製の容器にラベルを貼る形で、100個と300個の見積もりをください。1個の単価と、デザイン・版下・送料など単価に入らない費用を分けて書いてください」と送る