化粧品OEM比較

ファンデーションOEM小ロットの色数と在庫の決め方

OEMは、自分のブランドの商品を、ほかの会社に作ってもらうことです。ファンデーションは、明るさの違う色を何色か並べて売ることがあります。色を増やすなら、在庫の数え方を先に確かめることが大事です。

小ロットをうたう会社は、ファンデーションの数を書いている?

まず、小ロットのOEMをうたうコスモクリエイト(大阪府八尾市)の公式サイトを見てみます。メイクの受託品目は、ファンデーション・チーク・アイシャドウ・アイブロウ・アイライナー・マスカラ・リップスティックです。

ただし、ファンデーションを粉で作るかリキッドで作るか、何個から作れるかは書いていませんでした。同社は、品目の一覧に無い製品も相談できるとしています。また、納得できるまで試作をくり返すとし、仕様が決まったあとに正式な見積もりを出すと書いています。数は、型と色数を伝えて聞く必要があります。

コスモクリエイトは、2026年10月27日の時点で会社一覧に載っていません。名前の似たコスメクリエイトプロダクツは、別の会社です。

会社一覧で、品目欄にファンデーションを書いている会社は23社でした。そのうち11社は、最小ロットを公式サイトに書いていません。数を書いている会社でも、それがファンデーションの数かどうかは会社ごとに確かめが要ります。品目の全文は化粧品OEMの会社一覧の各社のページで見られます。

粉・リキッド・クッションで、公表されている数は?

型の名前と数を公式サイトに書いていた、クロバーコスメイクとゼロ・インフィニティの記載を、型ごとに並べます。並び順に意味はありません。

型 公式の記載 問い合わせで聞くこと
粉(プレスト・ルース) クロバーコスメイクが品目に記載。ゼロ・インフィニティは、メイクアップの品は、一部を除いて100個の対象外 何個からか。1色ごとか
リキッド ゼロ・インフィニティは、リキッドファンデーションは100個から注文できる 100個が1色ごとか、全色の合計か
クッション クロバーコスメイクが品目に記載 何個からか。スポンジと容器は誰が手配するか

クロバーコスメイクは、ファンデーションの型としてプレスト・ルース・リキッド・クリーム・スティック・クッションを挙げています。数は、会社全体で最低1,000個からと書いています。型ごとの数と、色ごとの数は書いていませんでした。

ゼロ・インフィニティは、リキッドだけ数がはっきりしていました。パウダーファンデーションも品目にありますが、数は書いていません。

最低数が1色ごとかどうかは、ここで挙げた3社とも公式サイトに書いていませんでした。なので、見積もりを頼むときは、色の数を決めてから「全部で何個になりますか」と聞いてください。

色を増やすと、在庫は何か月分になる?

最低数が1色ごとにかかるなら、在庫は「色数×最低数」です。全色の合計でよいなら、色を増やしても在庫の数は変わりません。2つの公表値で、仮の色数と売れ方を置いて比べます。

例:リキッド100個からの条件で、仮に4色作る仮の数字
公表の最低数
リキッドファンデーションは100個から注文できる
仮の色数と売れ方
4色。全色で月40個
100個が1色ごとの場合
100個×4色=400個。400÷40=10か月分
全色を売り切るまで約10か月

※ 色数と売れ方は仮の数です。100個が1色ごとの数かは公表されていません

例:最低1,000個の条件で、仮に3色作る仮の数字
公表の最低数
最低1,000個から(会社全体の数)
仮の色数と売れ方
3色。全色で月40個
1,000個が1色ごとの場合
1,000個×3色=3,000個。3,000÷40=75か月分
1,000個が全色の合計の場合
3色合わせて1,000個。1,000÷40=25か月分
数え方の違いで変わる在庫3倍(75か月分と25か月分)

※ 1,000個がファンデーションの1色ごとの数かは公表されていません。問い合わせで確かめてください

この例のように、同じ「1,000個から」でも、数え方で在庫は3倍違います。売り切るまでの月数が、使用期限まで品質が保たれる期間より長くなるなら、色を減らす判断ができます。

色ごとの売れ方が同じとは限りません。売れる色と残る色が分かれると、残った色の在庫を抱えます。最初は売れそうな色に絞り、残りは2回目の製造で足すと、在庫が残りにくくなります。色別の在庫の考え方は、リップクリームOEM小ロットの容器・色別条件とも共通です。

最低数の数え方で変わること

1色ごとに最低数がかかる

  • 色を足すほど、在庫が最低数の分だけ増える
  • 売れない色の在庫が、そのまま残る
  • 色を絞って始めると在庫が減る

全色の合計で最低数を満たせばよい

  • 色を足しても、在庫の合計は変わらない
  • 1色あたりの数は少なくなる
  • 色ごとに作る手間の料金が別に要るか聞く

型ごとに、見積もりの前に聞くこと

型によって、中身のほかに要る部品が変わります。部品の手配を誰がするかで、費用も日程も変わります。クロバーコスメイクは、容器や化粧箱などの資材の手配まで手伝うと書いています。

  • 粉(プレスト):中身を詰める皿と、ケース(コンパクト)を誰が用意するか。ケースを色ごとに変えるか
  • リキッド:ボトルやチューブを、全色で同じものにできるか
  • クッション:スポンジとパフ、ケースを誰が手配するか。詰め替え用も作るか

どの型でも、「見本の色と、製造した品の色がどこまで違ってよいか」を決めておきます。色の見本を、作る会社と自分の両方で持ってください。容器と箱の手配の進め方は、化粧品OEMの容器・箱・ラベルの選び方で確かめられます。少ない数で頼むときの費用の増え方は、化粧品OEMを小ロット100個で頼む費用と条件で比べられます。

広告で言える見た目の効果は?

ファンデーションは、色で見た目を整える化粧品です。大阪府の案内では、化粧くずれを防ぐなどの見た目の効果や、さっぱりするなどの使い心地は、事実のとおりなら書けるとされています。東京都の広告講習会の資料でも、メーキャップ効果により肌を白く見せるという言い方が化粧品の例に挙がっています。

一方で、同じ資料では「肌の色がだんだん明るくなって」のように、肌の色そのものが変わっていくと受け取れる言い方は×とされています。言い換え方は、化粧品の広告で言える効き目と言い換え方で確かめられます。

日焼けを防ぐ働きをうたうなら、SPFとPAの測定と表示が別に関わります。その場合は日焼け止めOEMのSPF・PAと表示の決め方を先に確かめてください。

次にやること

  1. 1型と色数を決める粉・リキッド・クッションのどれか、最初に出す色数、全色で月に何個売れそうかを決める
  2. 2在庫を計算する「色数×最低数」と「最低数だけ」の2通りで、売り切るまでの月数を出す
  3. 3同じ文面で聞く「リキッドを3色で作りたいです。最低数は1色ごとですか、全色の合計ですか。容器は誰が手配しますか」と3社以上に送る

剤形・最低ロットで各社を比べる →
見積もりで確かめる項目 →

出典