入浴剤には、2つの種類があります。肌のうるおいなどをうたう「化粧品の入浴剤」と、疲れや冷えなどへの効き目をうたう「薬用入浴剤」です。薬用入浴剤は、法律では医薬部外品の「浴用剤」に当たります。
化粧品と薬用で、何が違う?
言える効き目と、作る前の手続きが違います。
| 化粧品の入浴剤 | 薬用入浴剤 | |
|---|---|---|
| 言える効き目 | 56項目の範囲 | 承認基準の範囲 |
| 国や都道府県の承認 | 要らない | 要る |
| 出す前の手続き | 品目ごとの届出 | 品目ごとの承認 |
化粧品で言える効き目は、国の通知で56項目に決まっています。入浴剤で使いやすいのは、「皮膚をすこやかに保つ」「皮膚にうるおいを与える」などです。三重県は、決められた範囲に無い効き目は、化粧品では言えないとしています。言い方の例は、化粧品の広告で言える効き目と言い換え方で確かめられます。
香りや使い心地は、事実なら化粧品でも書けます。東京都の資料では、「ミントの香りでリフレッシュ」が言える例に挙がっています。「疲れがとれる」「温まって冷えに効く」は、化粧品では言えません。
薬用で言える効き目は?
薬用入浴剤の決まりは、薬用入浴剤(医薬部外品の浴用剤)の承認は、厚生労働省の「浴用剤製造販売承認基準」(2015年3月25日の通知)で扱う。基準は、入浴剤としての効き目をうたい、決められた成分を有効成分にするものに、この基準が当てはまるとしています。
言える効き目は、あせも・荒れ性・うちみ・くじき・肩のこり・神経痛・しっしん・しもやけ・痔・冷え症・腰痛・リウマチ・疲労回復・ひび・あかぎれ・産前産後の冷え症・にきびです。この範囲の外の効き目は、薬用でも基準のままでは言えません。
基準は、ほかの点も決めています。
- 使う量:浴槽のお湯100Lに10〜50g(またはmL)として、はっきり書く
- 形:粉・粒・固めた形・カプセル・液体などとする
- 成分:使える有効成分とその量は、基準の別表で決まっている
つまり、成分も量も、決められた範囲で作ります。オリジナルの成分で効き目をうたうのは、薬用では難しくなります。
薬用にすると、何が増える?
承認の手続きと、期間と、手数料が増えます。浴用剤は、都道府県知事が承認する品目です。PMDAは、薬用歯みがき類・浴用剤・染毛剤など決められた種類は、都道府県知事が承認するとしています。東京都も、浴用剤は、都の承認申請の手順(知事承認)の対象に入っているとしています。
| 増えること | 東京都の例 |
|---|---|
| 承認の手数料 | 51,100円 |
| 窓口 | 都庁の薬務課 |
| 基準を超えるとき | 厚生労働省と協議 |
東京都の窓口は、都庁第一本庁舎31階の保健医療局 薬務課 承認審査担当(平日の午前9時から午前11時30分)です。化粧品の許可の窓口とは別の場所です。東京都は、承認基準の範囲を超えるなら、知事承認の品目でも厚生労働省との協議が要るとしています。
期間も延びます。アンズコーポレーションは、医薬部外品について医薬部外品にすると、国への申請の期間(約6か月)が上乗せになると書いています。承認を取る会社の許可も変わります。三重県は、薬用化粧品は医薬部外品なので、化粧品の許可では扱えないとしています。薬用の流れの全体は、薬用化粧品OEMの承認と費用・期間の確かめ方にあります。
化粧品OEMの会社一覧で入浴剤を作れると書く会社は18社でした。バスソルトなどの書き方まで広げると24社です。このうち、入浴剤を作れて医薬部外品の製造販売業の許可も書く会社は5社でした。たとえば相生発酵は、医薬部外品として薬用入浴剤も作れると書いています。
何個から頼める?
公式の最低数は、会社で大きく違います。並び順に意味はありません。どれも会社全体の目安で、入浴剤だけの数とは限りません。
| 会社 | 最低数(公式の記載) |
|---|---|
| ドクターナチュレ | 製品によるが、おおむね100〜300本ほどから |
| ビューロ | 小ロット(500個)から、数は相談 |
| アルデバラン | 最小ロットは500個から(仕様で変わる) |
| 東洋新薬 | 剤型や容器によるが3,000ロットから(それ以下も相談) |
| アンズコーポレーション | 基本は3,000個からをすすめている |
| ピュール | 目安として3,000ロットが最低 |
作れる形も会社で違います。
- しむら:バスソルトや粉の入浴料など、お風呂用の製品のOEM・ODMに対応と書いています
- 関西酵素:バスボール・液体入浴料・粉末入浴料・バスソルトなどを作れると書いています
- ローザ特殊化粧料:溶かした中身を熱いまま詰める(メルト充填)のが得意で、入浴料も作るとしています
費用は、形と1回分の量と包装を決めてから、見積もりで聞きます。
海外の工場で作る場合は?
バスボムは、海外の工場で作る会社もあります。ビューロは、バスボム・入浴料は海外の提携工場で、粉・固形・発泡タイプを作っていると書いています。
海外で作った品を日本で売るには、輸入する会社に許可が要ります。福岡県は、化粧品を作ったり輸入したりして売るには、化粧品の製造業と製造販売業の許可が必要と案内しています。誰が輸入元になり、日本語の表示を誰が付けるかを、契約の前に聞いてください。手順は化粧品の輸入販売の手続きと日本語表示の分担にあります。
自分の数で、どこに頼む?
- ビューロの最低数
- 500個
- アンズコーポレーションのすすめる数
- 3,000個
- 仮の売れる数
- 月40個
※ 月40個は仮の数です。売り切るまでに品質が保てるかを、OEM先に聞いてください。
月に数十個のサロンなら、最低数が数百個までの会社で、化粧品として作るのが合います。3,000個からの会社は、卸や複数の店で売る販路があるときの候補です。
化粧品で作る
- 香り・色・うるおいで選んでもらう
- 少ない数で、早く出したい
- 自分の店で、月に数十個を売る
薬用にする
- 「疲労回復」「冷え症」などの効き目で選んでもらう
- 承認と数か月の期間を待てる
- 数千個を売る販路がある
小ロットで頼むときの費用の見方は、化粧品OEMを小ロット100個で頼む費用と条件で比べられます。
次にやること
- 1言いたい効き目を1行で書くうるおい・香りで足りるなら化粧品、疲労回復や冷え症と言うなら薬用と決める
- 2候補を3社選ぶ化粧品OEMの会社一覧で入浴剤を作れる会社から、最低数と形(粉・固形・バスボム・液体)が合う会社を選ぶ
- 3同じ文面で聞く「入浴剤を化粧品(または薬用)で◯個作りたい。最低数・試作の費用・期間と、薬用なら承認を御社で取れるかを教えてください」と送る