化粧品OEM比較

化粧品OEM大手の規模と小ロットで頼めるか

OEMは、自分のブランドの商品をほかの会社に作ってもらうことです。「大手」に決まった線はありません。ここでは、従業員の数と工場の数を公式サイトで公表している会社を並べます。売上の順位ではなく、並び順にも意味はありません。

大手OEMの規模を公式の数字で比べると?

各社の会社概要に書かれた数字を、2026年10月28日に読んで並べました。

会社 従業員 工場など
TOA 2,448名 国内8工場
コスモビューティー 1,450名 大阪・神戸・関東・海外
トキワ 1,017名 岐阜県など
東洋ビューティ 921名 東西4工場
日本色材工業研究所 828名(グループ連結) 神奈川・茨城・長野
アサヌマ 450人 相模原・中津

※ コスモビューティーと日本色材工業研究所の人数は、グループ会社を含む数です。会社ごとに数え方が違うので、人数の差を順位として読まないでください。

工場の中身は次のとおりです。

  • コスモビューティー:大阪工場(大阪市此花区)と神戸工場(神戸市中央区)のほか、埼玉県比企郡滑川町の関東工場(グループのメディコス製薬)、ベトナム・ホーチミンの工場(グループのVINA COSMO)などがあります
  • トキワ:岐阜県中津川市の中津川工場などがあります
  • 日本色材工業研究所:本社・研究センターは東京都港区、工場は神奈川県座間市・茨城県つくば市・長野県小諸市です
  • アサヌマコーポレーション:相模原工場、相模原第二・第三・第四工場、中津工場です

歴史の長さも公表されています。TOAは1912年(大正元年)の創業、東洋ビューティは1941年(昭和16年)の創業、トキワは1948年の創立です。日本色材工業研究所は1957年設立(創業1930年)、アサヌマコーポレーションは1952年の設立です。日本ゼトックは1954年の設立ですが、会社概要に従業員の数は書かれていません。

大手の最低数はいくつ?

最低数を数字で公表している大手3社は、3,000個から5,000個で書いています。公式の記載を並べると次のとおりです。

会社 最低数(公式の記載)
TOA 基本的には3,000個程度から
アサヌマコーポレーション 標準的な仕様で、スキンケア3,000個から、メイクアップ5,000個から
日本ゼトック 100g前後の化粧品で5,000本から
トキワ 要件により変動
コスモビューティー 記載なし

化粧品OEMの会社一覧に載せている139社で数えると、最低数を数字で書いている会社は71社でした。そのうち100個(本)以下の数を書いている会社は14社、3,000個か5,000個を書いている会社は19社です。

つまり、最低数は会社で桁が違います。大手かどうかより、最低数の記載で先に絞るほうが早く決まります。

例:仮に月80個売れる見込みで、3,000個から作る場合仮の数字
最低数
3,000個(TOAの公式の記載)
仮の売れる数
月80個
売り切るまで37.5か月

※ 月80個は仮の数です。売り切るまでの月数が、品質を保てる期間に収まるかもOEM先に聞いてください。

計算のとおり、月に数十個のブランドが3,000個で作ると、売り切るまで3年を超えます。在庫を抱えない最初の数の決め方は、化粧品OEMで売れないを防ぐ最初の発注数で確かめられます。

小さなブランドでも大手に頼める?

頼める窓口を持つ大手もあります。ただし、受ける条件は会社ごとに違います。

  • トキワは、通常の受託のほかに、小規模・スタートアップ向けのサービスもあるとしています。小ロット・短納期でブランドを立ち上げる『TOKIWA KOBO』も公式サイトで紹介しています
  • 東洋ビューティは、少量多品種から大量生産までの生産体制と書いています。化粧品業界に新しく入るお客様を、市場分析から法規のチェックまで支えるとも書いています
  • アサヌマコーポレーションは、法人だけで、個人からの依頼は受けていないとしています

小規模向けの窓口があっても、通常の最低数がそのまま下がるとは限りません。問い合わせでは「小規模向けのサービスの最低数と、作れる品目」を数字で聞いてください。

大手に頼む利点と弱みは?

大手の強みは、工場と品目の幅です。たとえばコスモビューティーは、新たな申請なしで立ち上げられる医薬部外品の処方を460品目そろえていると書いています。薬用化粧品(医薬部外品)を早く出したい人には、こうした蓄えが効きます。薬用の承認の流れは、薬用化粧品OEMの承認と費用・期間の確かめ方にあります。

弱みは、最低数と、1回の注文の額です。3,000個で作れば、1個あたりの値段は下がっても、最初に払う総額と在庫は増えます。

大手に頼むか、小ロットの会社に頼むか

大手が合う

  • 初回から数千個を売る販路がある
  • 薬用や日焼け止めなど、試験や承認の要る品目を出す
  • 工場を分けて、作る数を増やしていく予定がある

小ロットの会社が合う

  • 初回は数百個以下で、売れ方を試したい
  • 法人でなく、個人で頼みたい
  • 既製の処方と容器で、早く出したい

100個から頼める会社の条件は、化粧品OEMを小ロット100個で頼む費用と条件で比べられます。たとえばゼロ・インフィニティは、容器も含めて100個からとしています。候補の比べ方は、化粧品OEMメーカーの選び方と比較項目にまとめています。

次にやること

  1. 1最初の数を決める1か月に売れる数の見込みと、売り切りたい月数を書き、かけ算で初回の数を出す
  2. 2最低数で絞る化粧品OEMの会社一覧で、作りたい品目と最低数を見て、大手を含む候補を3社に絞る
  3. 3同じ文面で聞く「初回は◯個を考えています。最低数と、小規模向けのサービスの有無、法人でない依頼を受けるかを教えてください」と送る

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出典