化粧品OEM比較

クリームOEMの小ロット条件と容器・試作の決め方

クリームは、とろみがあり、指やへらで取って塗る化粧品です。OEMで作るときは、使い心地のほかに、何個から作れるかが会社と条件で変わります。容器の形や、薬用にするかどうかでも、作れる数が変わります。

クリームは何個から作れる?

クリームの最小ロット(1回に頼める一番少ない数)は、会社と条件で大きく違います。既製の容器と標準の処方を選ぶほど、少ない数で頼みやすくなります。

公式サイトにクリームの条件を書いている3社を、同じ項目で並べると次のとおりです。

会社 最小の数 条件
Q美ワールド 1,000個から 在庫の容器・標準の処方
セスコーポレーション 300個から 美容液・クリームなど
シーエスラボ 1,500本から 30gのクリーム

Q美ワールドは、メーカーに在庫のある容器を使い、オーソドックスな処方で進めるなら最低1,000個からとしています。一方で、容器の着色・オリジナルの形・特殊な原料が入ると最低3,000個からとしています。クリームのページでは、商品の仕様や容器、製造の条件によって異なるが、小ロットの相談にも応じると書いています。

セスコーポレーション(CESS)は、美容液やクリームのように定価を高めにしやすい商品は300個からとしています。シーエスラボは、30gのクリームは1,500本からとしています。同じ会社は100mLの化粧水は1,000本からとしているので、クリームは化粧水より多い数になっています。

掲載40社のうちクリームを作る会社

化粧品OEMの会社一覧の掲載40社のうち、作れる品目に肌用のクリームを書いている会社は17社でした。ハンドクリームやBBクリームだけの会社は数えていません。

掲載40社の公式サイトで「クリーム」を確かめた結果
会社一覧に掲載40社
品目に肌用のクリームを記載17社
最小ロットも記載9社
最小ロットが100個・100本以下3社

最小ロットは、品目をまとめた会社全体の数として書かれていることがあります。たとえばアクネスラボ、ゼロ・インフィニティ、ベル・クール研究所が100個以下の会社です。どの会社にも、「クリームでもその数で作れますか」と品目を指定して聞いてください。

化粧品のクリームか、薬用クリームか?

言いたい効き目が化粧品の範囲なら、化粧品のクリームで作れます。肌あれを防ぐなど薬用の効き目を言いたいなら、薬用クリーム(医薬部外品)として国の承認が要ります。

化粧品で言える効き目は、国が決めた56項目の範囲です。たとえば「乾燥による小ジワを目立たなくする」も、この中に入ります。一方、薬用化粧品の効き目の例には「肌あれ。あれ性。」があります。

薬用クリームは、品目ごとに承認を受けてから売り出します。そのため、化粧品より準備の期間と費用が増えます。薬用にするかは、試作を頼む前に決めてください。

  • セスコーポレーションは、薬用化粧品(医薬部外品)も作れ、認可に関わる手続きも行うと書いています
  • Q美ワールドは、医薬部外品で作れるかがクリームのページに記載なし
  • 掲載会社では、クリームを作り、医薬部外品も品目か許可に書く会社が11社です

薬用にするなら、少ない数で作れるかも、化粧品とは別に聞いてください。承認を誰の名前で取るか、何か月・いくらかかるかは、薬用化粧品OEMの承認と費用・期間の確かめ方で確かめられます。

容器はジャー・チューブ・エアレスのどれにする?

少ない数で作るなら、既製の容器から選ぶのが前提です。形は、使い方と中身の守り方で決めます。

Q美ワールドは、ジャー容器のほか、チューブ容器やエアレス容器に対応すると書いています。セスコーポレーションは、小ロットでは既製の容器から選ぶとしています。

クリームの容器の3つの形

ジャー

  • ふたを開けて、指やへらですくう
  • 開けるたびに、中身が空気や指に触れる
  • 試作では、すくったときの固さを見る

チューブ

  • 押して出す
  • 中身が指に触れずに出せる
  • 試作では、固すぎて出にくくないかを見る

エアレス

  • ポンプで押し出す
  • 中身が空気に触れにくい作り
  • 試作では、最後まで出し切れるかを見る

容器を自分で色づけしたり、形から作ったりすると、最小ロットが上がります。Q美ワールドは、容器の着色・オリジナルの形・特殊な原料が入ると最低3,000個からとしています。デザインで見栄えを出したいなら、既製の容器にラベルや化粧箱で色を付ける形が、少ない数に向きます。

同じ会社は、ラベルや化粧箱は、500個でも1,000個でも合計金額はさほど変わらないと書いています。なので、ラベルや化粧箱は、数を減らしても総額はあまり下がりません。容器・箱・ラベルの手配と印刷の方法は、化粧品OEMの容器・箱・ラベルの選び方で確かめられます。

試作と肌への試験で何を確かめる?

試作では、使い心地と、容器から出したときの具合を確かめます。肌への刺激の試験は、製造販売元が誰かで、誰が手配するかが決まります。

試作の費用は、2社が無料か原則無料としています。

  • Q美ワールド:試作・サンプルは原則無料
  • セスコーポレーション:試作とサンプルづくりはすべて無料
  • シーエスラボ:試作の費用は公式サイトに記載なし

Q美ワールドは、使用感の調整で、こっくり感や伸び、使用後の印象を検討すると書いています。試作品は、本番で使う容器に入れて確かめてください。容器の形ごとに見るところは、上の図のとおりです。中身と容器の相性の確かめ方は、容器の記事の「中身と容器の相性を確かめる」で確かめられます。

クリームは顔に塗って、洗い流さずに残す化粧品です。なので、肌への刺激を見る試験(パッチテストなど)をしたかも聞いてください。「パッチテスト済み」と書きたいときの決まりと、OEM先に聞くことは、化粧品の安全性試験とパッチテストの違いで確かめられます。

試作を頼むときに伝えること
  1. 1区分「化粧品のクリームとして作ります」か「薬用クリームにしたいです」かを、最初に伝える
  2. 2使い心地「こっくり」「軽い」など、近い市販品を1つ挙げて伝える
  3. 3容器ジャー・チューブ・エアレスのどれか、容量、既製の容器から選ぶことを伝える
  4. 4試験「肌への刺激の試験をしているか、結果を書面でもらえるか」を聞く

何個作るかは売れるペースから決める

作る数は、最小ロットではなく、売り切れるまでの月数から決めます。Q美ワールドは、1,000個なら月に約33個、3,000個なら月に約100個の販売計画になると書いています。

売り切るまでに時間がかかると、中身の品質が保てるかが問題になります。使用期限を容器に書かなければならないのは、作ってから3年以内に品質が変わるおそれのある化粧品などです。

仮の例:1か月に25個売れるときの、売り切るまでの月数仮の数字
300個作る
300÷25=12か月
1,000個作る
1,000÷25=40か月
1,500本作る
1,500÷25=60か月
3年(36か月)を超えるのは1,000個以上

※ 1か月に25個は、計算のしかたを説明するための仮の数です。

※ 使用期限が要るかは、中身の安定性試験の結果で決まります。OEM先に結果を聞いてください。

売り切るまでの月数が長いなら、少ない数で始めるか、使用期限を書く前提で決めてください。3年をどこから数えるか、安定性試験の結果をどう読むかは、化粧品の使用期限表示と安定性試験の見方で確かめられます。

次にやること

  1. 1区分と容器を決める化粧品か薬用か、ジャー・チューブ・エアレスのどれか、容量を1枚に書く
  2. 2候補を3社に絞る化粧品OEMの会社一覧で、クリームを品目に書く会社と、最小ロットを見て選ぶ
  3. 3同じ文面で聞く「既製の容器で、化粧品のクリームを作りたいです。クリームでの最小ロット、試作の費用と回数、肌への刺激の試験の有無を教えてください」と送る

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出典