化粧品OEM比較

手作り化粧品の販売許可と、工場に頼んで売る方法

何が化粧品に当たる?

法律の定義では、化粧品は体を清潔にする・美しく見せる・肌や髪を健やかに保つために、体に塗ったり散らしたりして使う、作用のおだやかな物です。手作りのクリーム、化粧水、リップバーム、体を洗う石鹸は、この定義に当てはまります。肌や髪に使う物なら、まず化粧品と考えてください。

手作りかどうかは関係ありません。広島県は、自分で楽しむだけなら問題ないが、許可なく作って売る・渡すと規制の対象と案内しています。手作りの石鹸だけを詳しく知りたいときは、石鹸を手作りで販売するには許可が要る?雑貨との違いにあります。

少量・フリマ・無料でも要る?

要ります。どれも例外になりません。

場面 許可
自分で使うだけ 要らない
フリマ・ネットで売る 要る
少ない量だけ売る 要る
無料であげる 要る

岡山県は、ネットオークションやフリーマーケットで売るのも規制の対象としています。作る量が少なくても対象とも書いています。広島県は、お金を取らないプレゼントでも、規制の対象としています。佐賀県は、作った石鹸をネットやバザーで売るには、化粧品製造業と化粧品製造販売業の許可が要ると案内しています。

売る場所の決まりも別にあります。minneの案内では、minneでは、基礎化粧品・香水・シャンプー・入浴剤・手作りの石鹸など、法律上の化粧品は売れないとされています。

許可なしで売ると、どうなる?

売った人も罰則の対象です。許可なしで作られた品を売ることは、法律で禁じられています。佐賀県は、無許可で作った化粧品と、決まった表示の無い化粧品は、売ることも渡すこともできないと案内しています。法律でも、無許可で作った品の販売・授与を禁じる第55条などは、化粧品にも当てはまるとされています。

違反 罰則
許可なしで作られた品を売る・渡す 無許可で作られた化粧品を売ったり渡したりすると、3年以下の拘禁刑か300万円以下の罰金(両方のこともある)
製造販売業の許可なしで市場に出す 3年以下の拘禁刑か300万円以下の罰金(両方のこともある)
製造業の許可なしで作る 1年以下の拘禁刑か100万円以下の罰金(両方のこともある)

作った人だけでなく、それを仕入れて売った人も対象になります。作家から仕入れて店に置くときも、作り手の許可を確かめてください。

自分で許可を取るには?

2つの許可と、責任者と、作業場が要ります。

  • 製造販売業:三重県は、製造販売業の許可には、総括製造販売責任者(大学で化学の専門課程を終えた人など)を置き、品質と安全の管理の決まり(GQP・GVP)を守ることが要るとしています
  • 製造業:三重県は、製造業の許可には、責任技術者(大学で化学の専門課程を終えた人など)を置き、作業場の設備を国の基準に合わせることが要るとしています。岡山県は、作業場の構造や設備が、国の基準(薬局等構造設備規則)に合っていることが要るとしています
  • 品目ごとの届出:広島県は、許可を取ったうえで、品目ごとに化粧品製造販売の届出も要るとしています
岡山県で、2つの許可を新しく取るときの手数料
化粧品製造業
44,500円
化粧品製造販売業
65,600円
申請の手数料の合計110,100円

※ 手数料は都道府県で違います。作業場の設備や、責任者を置く費用は別です。

手数料より重いのは、責任者の条件です。薬学や化学の課程を終えた人などが社内にいなければ、ここで止まります。許可の取り方の全体は、化粧品製造販売業許可の取り方と必要書類にあります。

許可を取らずに売る道は?

許可を持つ工場に、自分のレシピで作ってもらう道です。工場が製造販売元になり、自分は「発売元」として仕入れて売ります。

手作り化粧品を売る3つの道

自分で使うだけ

  • 許可は要らない
  • 人にあげることも、売ることもできない

自分で許可を取る

  • 2つの許可と、品目ごとの届出が要る
  • 責任者と、基準に合う作業場が要る
  • 一度そろえば、少ない数でも自分で作れる

許可のある工場に頼む

  • 自分に許可は要らない
  • 最低数があり、100個前後から
  • レシピは、工場の原料と設備に合わせて直すことがある

化粧品OEMの会社一覧で、2つの許可を公式に書き、100個の注文を受けると書く会社は6社でした。手作りに近い品目を100個から受ける例を並べます。

会社 100個からの条件
クリーンメーカー 化粧品と石鹸は100個から
グローバルボタニクス スキンケアオイル・保湿バームは100個からが目安
シリスジャパン 100個からが基本
セントラル・コーポレーション 100個から

クリーンメーカーは、化粧品製造業の許可(40CZ200126)と化粧品製造販売業の許可(40C0X10044)を公式サイトに載せています。中身の作り方(処方)や色・形・量の希望をできるだけ聞くと書き、薬務課への届出も無料としています。シリスジャパンとセントラル・コーポレーションの公式サイトには、許可の番号が載っていません。問い合わせで、許可の有無と、製造販売元を引き受けるかを一緒に聞いてください。

例:仮にマルシェで月20個のバームを売る場合仮の数字
最低数
100個(公式の記載)
仮の売れる数
月20個
売り切るまで5か月

※ 月20個は仮の数です。売り切る前に品質が落ちないかも、工場に聞いてください。

工場に頼んだら、自分は何をする?

売る側の仕事が残ります。表示を確かめる、広告で言い過ぎない、お客様の声を工場に伝える、の3つです。

届いた品を自宅で包み直したり、ラベルを貼ったりはできません。三重県は、包装・表示・保管も、化粧品の「製造」に含まれるとしています。箱やラベルは工場で付けてもらいます。LCRのように、自分の化粧箱やラベルを持ち込んで作ってもらうこともできると書く会社もあります。

個人で頼むときの分担と、販売ページに書く名前は、化粧品OEMは個人でも頼める?条件と自分の責任にまとめています。店で小分けや詰め替えをするときの決まりは、化粧品の小分け・詰め替えに許可は必要?にあります。

次にやること

  1. 1道を決める自分で使うだけか、許可を取るか、工場に頼むかを決める。責任者になれる人がいなければ、工場に頼む道を選ぶ
  2. 2レシピを書き出す材料の名前・割合・作り方・容器を1枚にまとめる
  3. 3工場に聞く化粧品OEMの会社一覧で100個前後から受ける会社を選び、「このレシピで作れますか。最低数・試作の費用と、製造販売元を引き受けていただけるかを教えてください」と送る

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出典