化粧品OEM比較

美容液OEMの費用相場と2社の公表価格の読み方

「美容液OEMの相場」として示される金額には、OEM会社が自社の価格として公表した例が含まれます。市場全体を調べた平均ではありません。以下では、公式サイトに自社の価格を載せている2社の数字を、容量・本数・容器代が入るかで並べます。

公表されている美容液の価格はいくら?

公式サイトに美容液の価格を載せている会社として、株式会社GIVERSと株式会社SUNAO製薬があります。GIVERSは50mL・300個で54万円〜66万円、SUNAO製薬は1,000本からで80万円からです。

2社の条件は同じではありません。容量・本数・容器代の入り方を並べると、次のとおりです。

条件 GIVERS SUNAO製薬
容量 50mL 公式サイトに記載なし
本数 300個(費用例の最少) 1,000本から
費用 54万円〜66万円 80万円から
容器代 公式サイトに記載なし 別
税込か税別か 公式サイトに記載なし 公式サイトに記載なし
最短の納期 公式サイトに記載なし 5週間から

この表の金額を、そのまま横に並べて安い・高いを決めないでください。SUNAO製薬は容器の費用はすべて別と書いています。GIVERSの費用例には、容器が入るかどうかの記載がありません。容器代が入るかで、1本あたりの金額は変わります。

GIVERSの費用例:本数で1本あたりが下がる

GIVERSの公式サイトには、美容液50mLの費用例が3通り載っています。1本あたりの目安も一緒に書かれています。

本数 1本あたりの目安 費用の目安
300個 1,800円〜2,200円 54万円〜66万円
500個 1,500円〜2,000円 75万円〜100万円
1,000個 1,300円〜1,800円 130万円〜180万円

本数を増やすと、1本あたりは下がります。ただし、総額は上がります。売り切れる本数を先に決めてから、どの本数で頼むかを選んでください。

この表には、あくまで一例で、処方によって金額が変わるという注記があります。また、同じ金額の表が容量200mLの化粧水の費用例としても載っています。つまり、成分や容量の違いは、この表には表れていません。自分の処方での金額は、見積もりで出してもらってください。

GIVERSは、公式サイトのコラムで、美容液を含むスキンケアを200個・40万円から受けていると書いています。同じ文で、企画・デザイン・試作の費用はかからないとしています。

SUNAO製薬の目安:容器代とデザイン代が別

SUNAO製薬の公式サイトでは、美容液は1,000本から・80万円からです。容器の費用は別で、ラベルと化粧箱のデザインは通常100,000円からと載っています。

つまり、総額を出すには、80万円からの費用に、容器代とデザイン代を足す必要があります。また、費用の目安は見積もりのときに出すとも書いています。載っている金額は、最初の目安と考えてください。

掲載している会社は価格をどこまで公表している?

化粧品OEMの会社一覧の掲載40社のうち、作れる品目に美容液を書いている会社は12社です。ただし、品目を書いていても、価格まで載せているとは限りません。

10月に詳しく調べた9社のうち、金額を載せていたのは1社でした。その金額も、小さな袋に詰める会社のテスト充填は一式5万円という記載です。美容液を作る費用ではありません。つまり、9社の中に、美容液を作る価格を載せた会社はありませんでした。残りの8社は、金額を載せていませんでした。

なので、美容液の費用は、公表されている2社の例で大きさをつかんでください。そのうえで、候補の会社から自分の条件で見積もりを取ってください。

1本あたりの費用はどう出す?

1本あたりの費用は、製造の費用に、容器代とデザインなどの一度だけの費用を足し、本数で割って出します。容器代が別の会社と、入っているかもしれない会社を比べるときは、必ず容器代を足してそろえてください。

計算の例:SUNAO製薬の目安に、仮の容器代を足す仮の数字
製造の費用(1,000本から)
80万円から
容器代(仮に1本180円)
180円 × 1,000本 = 18万円
ラベルと化粧箱のデザイン
通常100,000円から(仮に100,000円で計算)
合計(1,000本)108万円から(1本あたり1,080円から)

※ 容器代の180円は仮の数字です。選ぶ容器で変わります

※ 「から」の金額なので、実際の見積もりはこれより上になることがあります

同じ式で、GIVERSの300個の例を見ます。容器代が入っていないと仮定し、同じく仮に1本180円を足します。すると、1本あたりは1,980円〜2,380円になります。容器代が入っているなら、1本あたりは1,800円〜2,200円のままです。容器代が入っているかを聞くだけで、比べる金額が変わります。

送料・検査・届出の代行など、ほかの費用の行の読み方は、化粧品OEMの費用と見積書の読み方で確かめられます。

成分を変えると予算のどこが動く?

入れたい成分を変えると、中身(バルク)の代金が動きます。バルクは、容器に詰める前の中身のことです。ある会社は、価格が品目・容器・中身の仕様・内容量・数量で変わると書いています。

公表されている2社の例には、成分ごとの金額は載っていません。なので、「この成分を入れると何円上がる」とは、公表された数字からは言えません。入れたい成分があるなら、次のように見積もりを2通りで頼んでください。

  • 入れたい成分を入れた処方と、入れない処方の2通りで、1本あたりを出してもらう
  • 成分を入れる量を2段階にして、それぞれの金額を出してもらう

入れた成分を販売ページで目立たせるなら、何のために入れたかを一緒に書く決まりがあります。書き方は化粧品の広告で言える効き目と言い換え方で確かめられます。

容器を変えると予算のどこが動く?

容器を変えると、1本ごとの容器代が動きます。形から作る容器にすると、型の費用も一度だけかかります。ある会社は、ロット数・製品の仕様・香り・容器の形などで費用が変わると書いています。

美容液でよく使われる容器には、スポイト、ポンプ、エアレス(空気が中に入りにくい)容器があります。2社の公式サイトには、容器ごとの金額は載っていません。なので、容器は候補を2つに絞り、それぞれで見積もってもらってください。

本数が少ないと、選べる容器も限られます。ある会社は、1,000本より少ない数で作ると、容器や箱の選べる幅が狭くなり、1本あたりが割高になると書いています。少ない本数で作るなら、すでに売られている形の容器から選ぶと、型の費用がかかりません。容器・箱・ラベルの選び方は、化粧品OEMの容器・箱・ラベルの選び方で確かめられます。

次にやること

  1. 1条件を書き出す容量・入れたい成分・容器の形(2候補)・作る本数を書き出す
  2. 2候補を選ぶ化粧品OEMの会社一覧で、美容液を作れる会社を見る。比べ方は化粧品OEMメーカーの選び方と比較項目で確かめる
  3. 3同じ文面で見積もりを頼む「美容液50mLを300本と1,000本で見積もってください。容器代とデザイン代が入るか、税込か税別かも書いてください」と送る

剤形・最低ロットで各社を比べる →
見積もりで確かめる項目 →

出典